
DJI Air 3Sは、1インチセンサーの広角カメラと70mmの中望遠カメラを載せた、重量724gの空撮ドローンです。
Miniシリーズより大きく重い分、暗い場面の画質・飛行時間・風への強さに余裕があります。
この記事では、DJI公式のスペックをもとに、特徴と注意点、Mini 4 Pro・Mini 5 Proとの違いを整理します。
実機を使ったレビューではなく、公式スペックにもとづく解説です。
DJI Air 3Sの主なスペック
| 項目 | DJI Air 3S |
|---|---|
| 離陸重量 | 724g |
| 広角カメラ | 1インチCMOS・有効50MP、24mm相当、f/1.8 |
| 中望遠カメラ | 1/1.3インチCMOS・有効48MP、70mm相当、f/2.8 |
| 動画 | 4K・24/25/30/60/120fps(4K・60fpsのHDRに対応) |
| カラーモード | 4Kはノーマル・HLG・D-Log Mとも10bit(H.265) |
| 写真の最大解像度 | 広角 8192×6144、中望遠 8064×6048 |
| 最大飛行時間 | 45分(ホバリングは41分) |
| 耐風性能 | 12m/s |
| 障害物検知 | 全方向のビジョンシステム+前方LiDAR+底部の赤外線センサー |
| 映像伝送 | O4、最大10km(日本の電波基準) |
| 内部ストレージ | 42GB |
出典:DJI公式「DJI Air 3S 仕様」(2026年10月7日確認)。飛行時間・伝送距離は、メーカーが定めた条件で測った最大値です。
Air 3Sの3つの特徴
① 広角と中望遠、2つのカメラ
24mm相当の広角カメラに加えて、70mm相当の中望遠カメラを備えています。
同じ位置から、広い風景と、被写体に寄った画の両方を撮れます。被写体に近づかずに大きく写せるので、人や建物との距離を保ちやすい点もメリットです。
② 前方LiDARと、夜景撮影に対応した全方向の障害物検知
全方向のビジョンシステムに加えて、前方にLiDARを備えています。DJIは、夜景の撮影に対応した全方向の障害物検知と案内しています。
ただし、検知には条件があります。公式スペックでは、ビジョンシステムが働くのは「模様のはっきりした面で、十分な明るさ(1ルクス超)がある環境」とされています。
細い枝や電線なども検知しにくい場合があるため、検知機能に頼りきらないのが基本です。
③ 最大45分の飛行時間と、12m/sの耐風性能
最大飛行時間は45分で、Mini 4 Pro(34分)より11分長くなっています。耐風性能も12m/sで、Mini 4 Pro(10.7m/s)より余裕があります。どちらもメーカーの条件での最大値で、実際の飛行では風や気温で短くなります。
買う前に知っておきたい注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 重さと大きさ | 724gで、249g未満のMiniシリーズの約3倍。持ち歩く荷物が増える |
| 伝送距離は日本では最大10km | 海外向けの「20km」は日本では当てはまらない。そもそも目視できる範囲で飛ばすのが原則 |
| 夜景を撮るには承認が必要 | 日没後の屋外の飛行は、航空法の夜間飛行にあたる(ドローンの夜間飛行の承認) |
| 手続きはMiniシリーズと同じ | 100g以上なので、機体登録・リモートID・特定飛行の許可・承認が必要 |
| 価格 | 発売時は、RC-N3付属の基本セットが150,480円(税込、2024年10月15日時点)。Miniシリーズより高い |
Mini 4 Pro・Mini 5 Proとの違い
| 項目 | DJI Air 3S | DJI Mini 4 Pro | DJI Mini 5 Pro |
|---|---|---|---|
| 重量 | 724g | 249g未満 | 公式スペックで確認 |
| メインのセンサー | 1インチ・50MP | 1/1.3インチ・48MP | 1インチ・50MP |
| 70mmの中望遠カメラ | あり | なし | 公式スペックで確認 |
| 動画(最大) | 4K・60fps HDR(120fpsまで) | 4K・60fps HDR(スローは100fps) | 4K・60fps HDR(スローは120fps) |
| 障害物検知 | 全方向+前方LiDAR | 全方向 | 前向きLiDARを搭載、夜景撮影時の全方向の障害物検知に対応 |
| 最大飛行時間 | 45分 | 34分 | 36分 |
| 耐風性能 | 12m/s | 10.7m/s | 公式スペックで確認 |
| 発売時の価格(税込) | 150,480円(2024年10月) | 各ショップで確認 | 106,700円(2025年9月) |
出典:DJI公式の製品仕様ページ(Air 3S・Mini 4 Pro)、DJI JAPANのプレスリリース(Air 3S:2024年10月15日、Mini 5 Pro:2025年9月17日)。「公式スペックで確認」は、この記事の作成時に公式ページで確認できなかった項目です。
1インチセンサーは、2025年9月に発表されたMini 5 Proにも載りました。Air 3Sを選ぶ理由は、中望遠カメラ・飛行時間・風への強さに絞られてきています。
詳しい比較は、Air 3S vs Mini 4 Pro、Mini 5 Pro vs Mini 4 Proをご覧ください。
Air 3Sが向いている人・Miniシリーズが向いている人
| Air 3Sが向いている人 | Miniシリーズが向いている人 |
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買ったあとに必要な手続き
- 機体登録:DIPS2.0で機体登録をする手順
- 登録記号の表示とリモートID:登録記号の表示ルール、リモートIDの設定方法
- 賠償責任保険:ドローン保険の選び方
- 飛ばす場所の確認:飛行禁止区域と調べ方
よくある質問
Q. 最初の1台にAir 3Sを選んでも大丈夫ですか?
必要な手続きはMiniシリーズと同じで、機体の大きさによって初心者が使えないという決まりはありません。ただし、重い機体は落ちたときの被害も大きくなります。最初は人や物のない広い場所で練習してください(ドローンの安全な飛ばし方)。
Q. 内部ストレージがあれば、microSDカードはいりませんか?
42GBの内部ストレージだけでも撮影できます。長く撮る場合や、データを取り出しやすくしたい場合は、公式の推奨カードを用意すると安心です(ドローンのカメラ性能の見方)。
参照元一覧
- DJI公式「DJI Air 3S 仕様」
- DJI JAPAN プレスリリース「DJI Air 3S」(2024年10月15日)
- DJI公式「DJI Mini 4 Pro 仕様」
- DJI JAPAN プレスリリース「Mini 5 Proを発表」(2025年9月17日)
- 国土交通省「無人航空機登録ポータルサイト」


