
「ドローンの国家資格を取るには、全部でいくらかかる?」という疑問に答えるため、国に払う手数料(確定額)とスクールの講習費(学校ごとに違う費用)を分けて整理しました。
この記事は、国土交通省と指定試験機関が公開している情報をもとにまとめたものです。講習費には国の統一料金がないため、具体額は各スクールの公式サイトで確認してください。
この記事の結論
- 国に払う費用は、二等をスクール経由で取る場合で合計17,000円(学科試験8,800円+身体検査5,200円+交付手数料3,000円)。これにスクールの講習費が加わります。
- スクールに通わず直接試験を受ける場合、二等の公的費用は合計37,400円です(実地試験20,400円が加わる)。
- 一等は登録免許税3,000円も必要で、スクール経由の公的費用は21,100円+講習費です。
- 2025年12月18日から、許可申請の書類を省略できるのは国家資格の保有者だけになりました。
ドローン国家資格の費用早見表(公的手数料)
マルチローター(一般的なドローン)で、夜間・目視外などの限定変更をしない「基本」の場合です。
| 費用項目 | 二等 | 一等 | 支払先 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 8,800円 | 9,900円 | 指定試験機関 |
| 実地試験(マルチローター・基本) | 20,400円 ※登録講習機関の修了者は免除 |
22,200円 ※登録講習機関の修了者は免除 |
指定試験機関 |
| 身体検査(書類で受検) | 5,200円 | 5,200円 | 指定試験機関 |
| 身体検査(会場で受検) | 19,900円 | 19,900円 | 指定試験機関 |
| 技能証明書の交付手数料(新規) | 3,000円 | 3,000円 | 国土交通省 |
| 登録免許税 | — | 3,000円 | 国 |
出典:指定試験機関「無人航空機操縦士試験案内サイト」(試験手数料)、国土交通省「技能証明書の交付手数料額」「無人航空機操縦者技能証明」(2026年9月25日確認)
ルート別の合計(公的費用のみ)
| 取得ルート | 二等 | 一等 |
|---|---|---|
| 登録講習機関(スクール)で講習を修了→学科・身体検査 | 17,000円+講習費 | 21,100円+講習費 |
| スクールに通わず直接受験(学科・実地・身体検査) | 37,400円 | 43,300円 |
※身体検査は書類で受検した場合の金額で計算。会場で受検する場合は14,700円高くなります。試験に不合格で再受験する場合は、その都度手数料がかかります。
よくある迷いポイント:「直接受験のほうが安いなら、スクールは不要?」
公的費用だけを見ると直接受験は安く見えますが、実地試験に一発で合格できる操縦技術と、試験の手順を自分で身につける必要があります。スクールは講習費がかかる代わりに実地試験が免除されます。練習環境や操縦経験があるかどうかで選びましょう。
講習費(スクール代)は学校ごとに違う
登録講習機関の講習費には、国が決めた統一料金はありません。同じ二等でも、次の条件で金額が大きく変わります。
- 初学者コースか経験者コースか(受講する講習の時間数が違う)
- 限定変更(夜間飛行・目視外飛行・25kg以上)を追加するか
- 学科がオンラインか、実技の練習時間が多いか
- 修了審査に落ちた場合の補講・再審査の費用が含まれているか
比較するときは、総額に何が含まれているか(修了審査料、補講費、テキスト代、機体レンタル代)を必ず確認してください。
スクールの選び方と比較のポイントは、ドローンスクールの費用相場と選び方でまとめています。
限定変更(夜間・目視外)を追加する場合の費用
基本の資格には「昼間・目視内・25kg未満」の限定が付きます。夜間や目視外で飛ばしたい場合は、限定変更が必要です。
| 費用項目 | 二等 | 一等 |
|---|---|---|
| 実地試験(マルチローター・限定変更) | 19,800円 | 20,800円 |
登録講習機関で限定変更の講習を修了した場合は、この実地試験が免除され、代わりに講習費がかかります。
取得後にかかる費用:更新(3年ごと)
技能証明の有効期間は3年です。更新するには、次の手続きが必要です。
- 登録更新講習機関で更新講習を修了する(費用は講習機関ごとに異なる)
- 身体適性の基準を満たしていることを確認する
- DIPS2.0から更新を申請する(交付手数料がかかる)
更新は有効期限の6か月前から手続きでき、期限の1か月前までに手続きを済ませる必要があります。
※国土交通省の交付手数料の資料では、新規交付が3,000円、再交付・更新・限定変更の交付が2,850円とされています。
2025年12月の変更で、国家資格の価値が上がった
国土交通省の審査要領の改正(2025年12月18日施行)で、国交省ホームページに掲載された講習団体の民間資格(技能認証)による申請書類の省略が廃止されました。
| 持っている資格 | 飛行許可・承認の申請(2025年12月18日以降) |
|---|---|
| 国家資格(技能証明) | 書類の一部を省略できる |
| 民間資格のみ | 省略できない(飛行経歴などを通常どおり提出) |
| 資格なし | 通常どおり提出 |
趣味で特定飛行をしない人には国家資格は必須ではありませんが、仕事でDID上空や夜間の飛行を繰り返す人にとっては、申請の手間を減らす効果が大きくなりました。
費用を抑える方法
- 身体検査は書類で受検する(会場受検より14,700円安い)
- 学科試験は独学で対策し、一発合格を目指す(再受験のたびに手数料がかかる)
- 会社員・事業者は、助成金・給付金の対象になるか確認する
助成金・給付金の対象条件や申請の流れは、ドローン国家資格の補助金・助成金ガイドで解説しています。
学科の勉強方法はドローン国家資格の勉強方法をご覧ください。
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よくある質問
Q. 趣味でドローンを飛ばすだけでも国家資格は必要ですか?
特定飛行(DID上空・夜間・目視外・人や物から30m未満など)をしない限り、必須ではありません。何が特定飛行に当たるかはドローンの始め方|初心者の5ステップで表にしています。
Q. 一等と二等はどちらを取るべきですか?
第三者の上空で立入管理をせずに飛ばす(カテゴリーⅢ)場合は一等が必要です。それ以外の多くの業務は二等でカバーできます。資格の違いはドローン免許の種類で比較しています。
Q. 難易度はどれくらいですか?
合格率や学習時間の目安はドローン国家資格の難易度にまとめています。
まとめ
- 二等をスクール経由で取る場合、国に払う費用は17,000円+講習費です。
- 直接受験なら、二等の公的費用は37,400円です(再受験の場合は追加でかかる)。
- 講習費はスクールごとに違うため、総額に含まれるものを比べて選びましょう。
- 取得後は3年ごとの更新(更新講習+交付手数料)が必要です。
参照元一覧
- 無人航空機操縦士試験案内サイト(指定試験機関)「技能証明試験の種別・手数料」
- 国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」(有効期間・更新・実地試験の免除・登録免許税)
- 国土交通省「無人航空機操縦者技能証明書の交付手数料額」
- 国土交通省「無人航空機の飛行許可・承認手続」(審査要領改正、2025年12月18日施行)
- 国土交通省「航空法における無人航空機の飛行ルールについて」(カテゴリー区分)


