
「初めてのドローンで失敗したくない」「Mini 3 Pro や Mini 2 から本当に買い替えるべきか迷う」
そんな人に向けて、DJI Mini 4 Pro の進化ポイントをスペックと実機情報から整理しつつ、どんなユーザーに向いているのかを分かりやすく解説します。
購入前の不安や疑問をまとめて解消できる構成になっているので、ぜひチェックしてみてください。
DJI Mini 4 Proは買い替えの価値あり?結論から解説

初心者からプロまで満足させる全方位進化
正直に言って、私もMini 4 Proを初めて手にしたとき、このサイズでここまでできるのかと驚きました。
重量わずか249g未満という携帯性を保ちながら、まさに全方位で進化を遂げています。
特に印象的なのが、4K/60fps HDR撮影と10-bit D-Log M対応という、上位機種並みのカメラ性能です。
これまでMiniシリーズは「コンパクトだけど画質はそこそこ」というイメージがありました。
しかしMini 4 Proは違います。
1/1.3インチCMOSセンサーを搭載し、色再現性や暗所性能が飛躍的に向上しているんです。
プロの映像クリエイターでも納得できる画質を実現していると言えます。
全方向障害物検知システムにより、初心者でも安心して飛行できる安全性を確保。
障害物を自動で回避してくれるAPAS 5.0アルゴリズムは、まさに「空飛ぶアシスタント」です。
さらに、最新のDJI O4映像伝送技術により、最大20km(FCC基準、日本では10km)という驚異的な伝送距離を実現。
1080p/60fpsのフルHD映像を滑らかに受信できます。
ActiveTrack 360°という被写体追尾機能も進化しており、人やペット、車などを360度あらゆる角度から自動追尾してくれます。
手動では難しい複雑なカメラワークも簡単に実現できるんです。
旧モデル(Mini 3 Pro / Mini 2 / Mini 2 SE)ユーザーは買い替えを検討すべきか
これは悩ましい質問ですよね。
私自身、旧モデルを持っている方から何度も相談を受けました。
結論から言うと、使用目的によって判断が変わります。
Mini 3 Proユーザーの場合は、全方向障害物検知と4K/100fpsのスローモーション撮影が必要かどうかが判断の分かれ目です。
Mini 3 Proは前後下方向のみの検知でした。
樹木が密集した森や、建物の多い都市部での撮影が多い方なら、買い替えの価値は十分にあると考えられます。
全方向からの障害物検知は、想像以上に安心感が違うんです。
参考情報: DJI公式サイトによると、Mini 4 ProはMini 3 Proと比較して、映像伝送距離が8kmから10km(日本国内)に向上し、より安定した接続を実現しています。
(出典:DJI公式スペックページ)
Mini 2 / Mini 2 SEユーザーの場合は、買い替えを強くお勧めします。
カメラ性能、安全性能、飛行性能のすべてにおいて、世代を超えた大幅な進化を遂げているからです。
Mini 2は2.7K撮影が最高解像度でしたが、Mini 4 Proは4K/60fps HDRに対応。
さらに10-bit撮影により、編集時の色調整の幅が格段に広がります。
障害物検知機能がないMini 2と比べると、Mini 4 Proの安全性は別次元です。
初心者の方や、大切な一瞬を絶対に失敗したくない方には、この差は非常に大きいと思います。
DJI Mini 4 Pro徹底レビュー!注目の新機能と性能

実用性が増した全方向障害物検知で安全性向上
私がMini 4 Proで最も感動したのが、この全方向障害物検知システムです。
4つの広角ビジョンセンサーと2つの下方ビジョンセンサーが、文字通り全方向から障害物を検知してくれます。
これまでのドローンでは、操縦者が常に神経を張り詰めていなければなりませんでした。
APAS 5.0(高度操縦支援システム)により、障害物を検知すると自動でブレーキをかけ、安全なルートを再計算して飛行を続けます。
これって本当にすごいことなんです。
⚠️ 注意点: 360°プロペラガードを装着した状態では、原則として目視外飛行が許可されません。
これはメーカーが定める公式ルールです。
安全のため、常に目視範囲内での飛行を心がけましょう。
特に初心者の方や、撮影に集中したいクリエイターにとって、この機能は心強い味方になります。
操縦の不安が減れば、その分構図やタイミングに集中できますからね。
4K/60fps対応カメラと10-bit D-Log M / HLGの画質ポテンシャル
カメラ性能については、正直なところ「Miniシリーズでここまで来たか」というのが率直な感想です。
1/1.3インチCMOSセンサーは、このサイズのドローンとしては驚異的なスペックです。
4K/60fps HDR撮影に対応し、さらに4K/100fpsでのスローモーション撮影も可能。
これにより、ダイナミックな動きを滑らかに、そして美しく捉えることができます。
縦向き撮影(True Vertical Shooting)対応でSNSコンテンツ作成が容易に
InstagramやTikTokなど、縦型動画が主流になっている今、この機能は本当に便利だと感じています。
従来は横向きで撮影して後からクロップしていましたが、画質が劣化してしまいます。
Mini 4 Proは機体とカメラの向きをワンタッチで切り替え可能。
最初から縦向きで撮影できるため、センサーの解像度をフルに活用できるんです。
SNS用コンテンツを頻繁に作成する方にとって、この機能は時間短縮と品質向上の両方を実現してくれます。
私もこれでInstagramへの投稿が格段に楽になりました。
低照度環境でのノイズ・ディテール再現はどこまで向上したか
夕暮れ時や曇りの日など、光量が少ない環境での撮影性能も大幅に向上しています。
10-bit D-Log M / HLGカラーモードにより、10億を超える色表現が可能になりました。
実際に夕方の海岸で撮影してみたところ、空のグラデーションや波の質感が驚くほど繊細に表現されていました。
ノイズも効果的に抑えられており、暗部のディテールもしっかり残っています。
プロフェッショナルな編集を行う方にとって、10-bit撮影の恩恵は計り知れません。
カラーグレーディングの自由度が高く、作品の表現力が大きく広がります。
最大約20kmクラス(FCC)の映像伝送を実現したDJI O4テクノロジー
DJI O4映像伝送技術は、Mini 4 Proの隠れた主役かもしれません。
最大20km(FCC基準)、日本国内では10kmという伝送距離は、249gクラスのドローンとしては驚異的です。
1080p/60fpsのフルHD映像を滑らかにリアルタイム伝送できるため、遠距離での撮影でも映像を確認しながら細かい調整が可能です。
電波干渉に対する耐性も向上しており、都市部のような電波が混雑した環境でも安定した接続を維持できます。
技術情報: DJI O4は前世代のOcuSync 3から進化し、より強力な耐干渉性と低遅延を実現。
ドローンとの接続が途切れにくく、操作の反応性も格段に向上しています。
ActiveTrack 360°などインテリジェント撮影機能の進化
ActiveTrack 360°は、被写体を自動追尾する機能ですが、従来のバージョンから大幅に進化しています。
360度あらゆる方向から被写体を捉えられるようになりました。
トレースモードという新機能により、ドローンの飛行ルートを事前に設定できます。
被写体を中心に円を描いたり、スパイラル状に上昇したり、映画のような複雑なカメラワークが簡単に実現できるんです。
スポーツシーンやペットの撮影、自撮り動画など、動きのある被写体を撮影する際に非常に便利です。
【スペック比較】DJI Mini 4 Proと旧モデルの違いを一覧で解説

DJI Mini 4 Pro vs Mini 3 Pro:正統進化を遂げた後継機
カメラ性能:HDR動画モードやカラープロファイルの違い
Mini 3 Proも優秀なカメラを搭載していましたが、Mini 4 Proはさらに上を行きます。
最大の違いは、HDR動画のフレームレートとカラープロファイルです。
| 項目 | Mini 4 Pro | Mini 3 Pro |
|---|---|---|
| センサーサイズ | 1/1.3インチ CMOS | 1/1.3インチ CMOS |
| 最大解像度 | 48MP | 48MP |
| 4K HDR | 60fps | 30fps |
| 4K スローモーション | 100fps | 60fps |
| カラーモード | 10-bit D-Log M / HLG | D-Cinelike |
| 縦向き撮影 | 対応 | 対応 |
HDR動画が60fpsになったことで、明暗差の大きいシーンでも滑らかな映像が撮影できます。
10-bit撮影により、編集時の色調整の自由度が大幅に向上しました。
飛行性能:全方向障害物検知と映像伝送距離の差
飛行性能面での最大の違いは、やはり障害物検知システムです。
Mini 3 Proは前方、後方、下方の3方向のみでしたが、Mini 4 Proは全方向をカバーしています。
| 項目 | Mini 4 Pro | Mini 3 Pro |
|---|---|---|
| 障害物検知 | 全方向(前後左右上下) | 前後下のみ |
| 映像伝送技術 | OcuSync 4.0 (O4) | OcuSync 3.0 (O3) |
| 最大伝送距離(日本) | 10km | 8km |
| 最大飛行時間 | 34分(標準)/ 45分(Plus) | 34分(標準)/ 47分(Plus) |
| 最大風圧抵抗 | 10.7 m/s | 10.7 m/s |
側面からの障害物にも対応できるようになったことで、狭い場所での撮影や複雑な飛行ルートでも安心感が段違いです。
価格差と買い替えの判断基準
Mini 4 Proの価格は、標準セット(DJI RC-N2付属)で約12万円、Fly More Combo Plus(DJI RC 2付属)で約19万円程度です。
Mini 3 Proより若干高めの設定となっています。
買い替えを検討する際の判断基準として、以下の点をチェックしてみてください:
✅ 買い替えをお勧めするケース:
• 狭い場所や障害物の多い環境での撮影が多い
• 4K/100fpsのスローモーション撮影が必要
• 10-bit撮影でプロレベルの編集を行いたい
• より安定した長距離伝送が必要
• 最新の安全機能で安心して飛行したい
逆に、開けた場所での撮影が中心で、現在のMini 3 Proに特に不満がない場合は、慌てて買い替える必要はないかもしれません。
DJI Mini 4 Pro vs Mini 2 / 2 SE:初心者向けモデルからのステップアップ
カメラ性能:4K/60fpsや10-bit対応の有無
Mini 2 / Mini 2 SEからのステップアップを考えている方にとって、カメラ性能の差は非常に大きいです。
世代が2つも違うため、まさに別次元の進化を遂げています。
| 項目 | Mini 4 Pro | Mini 2 / 2 SE |
|---|---|---|
| センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/2.3インチ |
| 最大解像度 | 48MP | 12MP |
| 動画撮影 | 4K/60fps HDR、4K/100fps | 2.7K/30fps (Mini 2) 2.7K/30fps (Mini 2 SE) |
| カラーモード | 10-bit D-Log M / HLG | 通常モードのみ |
| 絞り値 | f/1.7 | f/2.8 |
センサーサイズが大きくなり、解像度は4倍、動画性能は2.7Kから4K/100fpsまで飛躍的に向上しています。
暗所性能も格段に良くなっており、夕方や室内での撮影品質が全く違います。
飛行性能:障害物検知の有無がもたらす安心感の差
Mini 2 / Mini 2 SEには障害物検知機能がありません。
これは初心者にとって、かなり大きなハンデとなります。
私の友人もMini 2で木にぶつけてしまい、修理に3万円以上かかったと聞きました。
| 項目 | Mini 4 Pro | Mini 2 / 2 SE |
|---|---|---|
| 障害物検知 | 全方向対応 | なし |
| APAS機能 | APAS 5.0 | なし |
| 映像伝送 | OcuSync 4.0(10km) | OcuSync 2.0(6km) |
| ActiveTrack | ActiveTrack 360° | ActiveTrack 3.0 |
| 最大飛行時間 | 34分 / 45分(Plus) | 31分 |
障害物検知機能の有無は、ドローンの運用において安心感が全く異なります。
特に初心者や、高価な撮影機会を逃したくない方にとって、この差は保険のようなものです。
予算を抑えたい場合に旧モデルを選ぶメリット
とはいえ、Mini 2 / Mini 2 SEにもメリットはあります。
最大のメリットは価格です。
Mini 2 SEは約6万円台から入手可能で、Mini 4 Proの半額程度です。
💰 コストパフォーマンスで選ぶなら:
• とりあえずドローン撮影を体験してみたい初心者
• 開けた場所でのみ使用予定
• 4K画質は不要で、SNS投稿程度で十分
• 予算が限られている学生やホビーユーザー
ただし、長期的に見ると、最初から高性能モデルを選んだ方が満足度は高いと私は考えています。
すぐに物足りなくなって買い替える、という話をよく聞くからです。
DJI Mini 4 Proのレビューでよくある質問(Q&A)

バッテリーの持ち(飛行時間)は実際どう?
公称値では、標準のインテリジェント フライトバッテリーで最大34分、インテリジェント フライトバッテリー Plusで最大45分とされています。
風が強い日や、激しい動きを伴う撮影では、さらに短くなることもあります。
20分前後を想定しておくのが現実的でしょう。
Plusバッテリーなら実測35〜40分程度飛行できたという報告もあります。
💡 バッテリーを長持ちさせるコツ:
• Nモード(ノーマルモード)で飛行する(Sモードは消費が激しい)
• 気温が低い環境では事前にバッテリーを温める
• 飛行前にバッテリー残量30%で帰還するよう設定
• 予備バッテリーを2〜3本用意しておく
Fly More Comboには3本のバッテリーが付属するので、実質1時間半〜2時間程度の撮影時間を確保できます。
本格的な撮影なら、このセットがお勧めです。
風への耐性はどのくらい?
Mini 4 Proの最大風圧抵抗は10.7 m/s(スケール5相当)です。
これは時速約38kmの風に耐えられる計算になります。
実際に海岸で風速8m/s程度の環境で飛ばしたことがありますが、ホバリングは安定しており、特に問題は感じませんでした。
ただし、249gという軽量さゆえ、やや機体が流される感覚はありました。
航空局の基準マニュアルでは「風速5m/s以上の状態では飛行させない」とされています。
実運用では、この基準を守ることが重要です。
⚠️ 強風時の注意点:
風速が公称値に近づくと、バッテリー消費が激しくなります。
また、突風に煽られるリスクも高まるため、余裕を持った飛行計画が必要です。
風速7m/s以上の日は飛行を控えることをお勧めします。
軽量ドローンの宿命として、大型機に比べると風の影響を受けやすいのは事実です。
しかしMini 4 Proは、249gクラスとしては十分な耐風性能を持っていると言えます。
249gクラスの重量でも各国・日本の規制で注意すべきポイントは?
249g未満という重量は、多くの国で規制が緩和される重要な基準です。
しかしMini 4 Proは249g未満ではなく、約249gなので注意が必要です。
日本では、2022年6月以降、100g以上のドローンは「無人航空機」として登録が義務化されました。
つまりMini 4 Proは登録が必須で、飛行前に機体登録番号を取得する必要があります。
📋 日本での主な規制ポイント:
• 機体登録が必須(手数料:オンライン900円、書面1,450円)
• Remote ID(リモートID)機能の搭載が義務
• DIPSシステムでの飛行計画通報が必要な場合あり
• 空港周辺、150m以上の高度、人口集中地区での飛行は許可が必要
• 夜間飛行、目視外飛行、人や物件から30m未満の飛行は承認が必要
Mini 4 Proは2025年5月に第二種型式認証を取得しました。
これにより、一定条件下での特定飛行(目視外飛行など)の申請が簡略化されます。
ただし、すべての規制が免除されるわけではありません。
各国の規制は頻繁に更新されるため、旅行先で飛ばす場合は、必ず最新の現地法規を確認してください。
一部の国では、ドローンの持ち込み自体が制限されている場合もあります。
まとめ:DJI Mini 4 Proはこんな人におすすめ!
長々と解説してきましたが、最後にMini 4 Proがどんな人に向いているのか、まとめておきます。
✅ DJI Mini 4 Proを強くお勧めする人:
• 初めてのドローンで失敗したくない初心者:全方向障害物検知により、操作ミスによる衝突リスクを大幅に軽減できます。
• 旅行や登山に携帯したい人:249g未満の軽量性と折りたたみ式デザインで、バックパックに簡単に収納できます。
• SNS用コンテンツを頻繁に作成する人:縦向き撮影対応により、InstagramやTikTok用の高品質コンテンツが簡単に作成できます。
• プロレベルの画質を求めるクリエイター:4K/60fps HDR、10-bit撮影により、プロ機材に匹敵する映像表現が可能です。
• スポーツやペットの撮影をしたい人:ActiveTrack 360°により、動く被写体を自動追尾して映画のような映像が撮れます。
△ 他のモデルも検討すべき人:
• 予算を最優先する人:とりあえず試してみたいだけなら、Mini 2 SEの方がコストパフォーマンスは高いです。
• より長時間の飛行が必須の人:業務用途で45分以上の連続飛行が必要なら、上位機種のAir 3やMavic 3を検討すべきです。
• 極端な悪天候での使用が多い人:249gという軽量さは、強風や雨天では不利になります。
より大型で頑丈な産業用機種が適しています。
🎯 私の個人的な結論:
DJI Mini 4 Proは、携帯性と性能のバランスが最も優れたドローンです。
初心者からプロまで、幅広いユーザーの期待に応えられる「万能選手」だと確信しています。
価格は決して安くありませんが、この性能とサイズを考えれば、十分に納得できる投資価値があります。
ドローン選びで迷っているなら、Mini 4 Proは間違いのない選択肢です。
最新の安全機能、プロ級のカメラ性能、そして249g未満という携帯性——この三拍子が揃ったドローンは、他にはなかなか見つからないでしょう。
空撮の世界は、想像以上に奥深く、そして楽しいものです。
Mini 4 Proと共に、新しい視点からの映像表現を楽しんでみてください。
きっと、世界の見え方が変わるはずです!

