【2026年版】ドローン国家資格の補助金・給付金ガイド|会社は人材開発支援助成金、個人は教育訓練給付金

「ドローンの国家資格を補助金や給付金で安く取れる?」という疑問に答えるため、会社(事業主)が使える助成金と個人が使える給付金を分けて整理しました。

この記事は、厚生労働省・ハローワークの公開情報をもとにまとめたものです。助成金・給付金は年度ごとに条件が変わるため、申請前に必ず最新のパンフレットと窓口で確認してください。

 

この記事の結論

  • 会社が従業員に受講させる場合は、厚生労働省の人材開発支援助成金が候補です。事業展開等リスキリング支援コースは、中小企業なら経費の75%が助成されます(令和8年度末までの時限措置)。
  • 個人が自分で受講する場合は、教育訓練給付金が候補です。一般教育訓練なら受講費用の20%(上限10万円)が戻ります。
  • どちらも受講を始める前の手続きが必要です。受講後に申請しても受け取れません。
  • 対象になるかどうかは講座(スクール)ごとに決まります。申し込む前に確認しましょう。

 

ドローン国家資格で使える制度の一覧

制度 申請する人 もらえる額の目安 窓口
人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース) 事業主(会社・個人事業主) 経費の75%(中小企業)+賃金助成 都道府県労働局
教育訓練給付金(一般教育訓練) 個人(雇用保険の被保険者など) 受講費用の20%(上限10万円) ハローワーク
教育訓練給付金(特定一般教育訓練) 個人 40%(上限20万円)。資格取得+就職などで50%(上限25万円) ハローワーク
自治体の補助金 地域・年度で異なる 地域・年度で異なる 都道府県・市区町村

出典:厚生労働省「人材開発支援助成金」、ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」(2026年9月確認)

 

【会社・事業主向け】人材開発支援助成金

事業展開等リスキリング支援コースの概要

項目 中小企業 大企業
経費助成率 75% 60%
賃金助成(1人1時間あたり) 1,000円 500円
実施期間 令和4年度〜令和8年度末(2027年3月31日)までの時限措置

※助成率・賃金助成額・経費の上限は、訓練時間やeラーニングかどうかで変わります。2026年4月・5月・8月にも改正があったため、厚生労働省の最新パンフレットで必ず確認してください。数値は補助金解説サイト(2026年9月更新)で照合しています。

 

対象になるケース・ならないケース

このコースは、新しい事業を始める・事業を転換する・DXやGXに取り組むなどの「事業展開」に伴って、従業員に必要な知識やスキルを身につけさせる訓練が対象です。

  • 対象になりやすい例:点検・測量・農薬散布など、ドローンを使った新しい事業を始めるために社員に国家資格を取らせる
  • 対象外になりやすい例:社長や個人が趣味・自己啓発で受講する、事業との関係が説明できない

2026年8月の改正で、職務に直接結びつかない訓練は対象外であることが明確になりました。事業計画と訓練内容の関係を説明できるかがポイントです。

 

申請の流れ

ステップ やること 期限の目安
1 対象になるか労働局に相談し、スクール(講座)を決める 受講の2か月以上前が安心
2 訓練計画届を労働局に提出 訓練開始日の6か月前から1か月前まで
3 従業員が受講・修了 —
4 支給申請 訓練終了日の翌日から2か月以内
5 審査・支給 申請から数か月かかることが多い

電子申請は厚生労働省の「雇用関係助成金ポータル」から行えます。社会保険労務士に依頼する方法もあります。

よくある迷いポイント:「受講料30万円なら、自己負担は7.5万円?」

経費助成には1人1訓練あたりの上限額があり、訓練時間やeラーニングの割合によって上限が変わります。「受講料×75%」がそのまま戻るとは限らないので、スクールの見積もりを持って労働局に確認しましょう。

 

【個人向け】教育訓練給付金

一般教育訓練と特定一般教育訓練の違い

項目 一般教育訓練 特定一般教育訓練
給付率・上限 20%(上限10万円) 40%(上限20万円)
資格取得+1年以内の就職などで50%(上限25万円)
雇用保険の加入期間 3年以上(初めて使う人は1年以上) 3年以上(初めて使う人は1年以上)
受講前の手続き 不要 受講開始日の2週間前までに、訓練前キャリアコンサルティングを受けてハローワークで手続き
支給申請 修了後1か月以内にハローワークへ 修了後にハローワークへ

出典:ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」(2026年9月確認)。離職中の人は、離職から受講開始まで1年以内であることが条件です。

 

ドローンの講座が対象かどうかの調べ方

対象になるのは、厚生労働大臣が指定した講座だけです。厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で、スクール名や「無人航空機」などのキーワードで検索して確認します。たとえばKDDIスマートドローンアカデミーは、一般教育訓練の指定校であることを公式サイトで案内しています。

 

いくら戻る?計算例

受講費用(例) 一般教育訓練(20%) 特定一般教育訓練(40%)
20万円 4万円 8万円
30万円 6万円 12万円
60万円 10万円(上限) 20万円(上限)

※受講費用は入学料と受講料が対象で、給付対象にならない費用もあります。実際の支給額はハローワークで確認してください。

 

自治体の補助金の探し方

一部の自治体では、ドローンの操縦技能の取得費用を補助している場合があります。ただし、対象者・金額・募集期間は地域と年度でまったく違います。

  1. 「都道府県名(市区町村名)+ドローン+補助金」で検索する
  2. 自治体の産業振興・農政・防災の担当課のページを確認する
  3. 募集が見つかったら、受講前に申請が必要かを必ず確認する

 

スクールを選ぶときのチェックポイント

  • 国土交通省の登録講習機関か(修了すると実地試験が免除される)
  • 助成金・給付金の対象講座として手続きした実績があるか、必要書類を出してもらえるか
  • 見積もりに修了審査料・補講費・テキスト代が含まれているか

資格取得の費用全体はドローン免許(国家資格)の費用はいくら?、スクールの比べ方はドローンスクールの費用相場と選び方で解説しています。

 

よくある質問

Q. 個人事業主でも人材開発支援助成金は使えますか?

人材開発支援助成金は、雇用保険に加入している従業員に訓練を受けさせる事業主が対象です。事業主本人の受講は対象にならないため、個人の場合は教育訓練給付金を検討しましょう。

Q. 受講を始めた後に申請できますか?

できません。人材開発支援助成金は訓練開始の1か月前までに計画届、特定一般教育訓練は受講開始の2週間前までに事前手続きが必要です。

Q. 助成金と給付金は両方もらえますか?

教育訓練給付金は、受講した本人が支払った費用が対象です。会社が費用を負担して助成金を申請する場合と、個人で負担して給付金を申請する場合では、窓口も条件も違います。同じ講座で両方を使えるかどうかは、申請前に労働局・ハローワークに確認してください。

 

まとめ

  • 会社が費用を払うなら人材開発支援助成金(中小企業は経費の75%、令和8年度末まで)。
  • 個人が払うなら教育訓練給付金(一般20%・上限10万円など)。
  • どちらも受講前の手続きが必須で、講座ごとに対象かどうかが決まります。

 

参照元一覧

おすすめの記事