
「DJI Mini 4 ProにNDフィルターは必要?」「純正のND16・ND64・ND256はどう使い分ける?」という疑問に、DJI公式スペックをもとに答えます。
この記事は、DJI公式のスペックと販売店の商品情報をもとにしたスペック上の整理です(実機での撮影テストの結果ではありません)。
この記事の結論
- Mini 4 Proは絞りがf/1.7で固定なので、晴れた日の動画ではシャッター速度が速くなりすぎます。動画を滑らかに撮りたいならNDフィルターが必要です。
- DJI純正セットはND16・ND64・ND256の3枚です。晴天の動画はND16〜ND64、真夏の快晴や長時間露光はND256が目安です。
- 買うときは、商品ページの対応機種に「DJI Mini 4 Pro」と書かれているかを必ず確認します。
- 写真だけを撮るなら、NDフィルターはなくても困りません。
Mini 4 ProにNDフィルターが必要な理由
理由1:絞りがf/1.7で固定だから
一般的なカメラは、絞りを絞って光の量を減らせます。しかしMini 4 Proのカメラは絞りがf/1.7で固定です(DJI公式スペック)。明るさを調整する手段はシャッター速度とISO感度だけになります。
晴れた日の屋外はとても明るいので、ISOを最低の100にしても、シャッター速度が1/1000秒以上の速さになりがちです。
理由2:動画は「180度シャッタールール」で滑らかに見えるから
動画を自然に見せる目安として、シャッター速度を「フレームレートの2倍分の1」にする考え方(180度シャッタールール)があります。シャッター速度が速すぎると、動きがカクカクして見えやすくなります。
| フレームレート | 目安のシャッター速度 |
|---|---|
| 24fps | 1/50秒(1/48秒) |
| 30fps | 1/60秒 |
| 60fps | 1/120秒 |
| 100fps(4Kスロー) | 1/200秒 |
NDフィルターで光の量を減らせば、明るい場面でもこのシャッター速度に近づけられます。
理由3:D-Log M・HLGではISOの幅が狭いから
Mini 4 Proは、編集で色を調整しやすいD-Log MやHLG(10bit)で撮影できます。
DJI公式スペックでは、この2つのモードのISO範囲は100〜1600です。ISOで調整できる幅が狭い分、NDフィルターで明るさをコントロールする重要性が上がります。
ND濃度の使い分け早見表
NDの数字は「光をどれだけ減らすか」を表します。ND16なら光の量が1/16になります。
| フィルター | 光の量 | 使う場面の目安 | 純正セット |
|---|---|---|---|
| ND4 | 1/4 | 曇り・夕方 | 含まれない |
| ND8 | 1/8 | 薄曇り・朝夕 | 含まれない |
| ND16 | 1/16 | 晴れ(30fps前後の動画) | 含まれる |
| ND32 | 1/32 | 快晴 | 含まれない |
| ND64 | 1/64 | 快晴の日中・雪や水面の反射が強い場面 | 含まれる |
| ND256 | 1/256 | 真夏の快晴・昼間の長時間露光(光跡や流れの表現) | 含まれる |
※使う場面は一般的な目安です。実際は天候・時間帯・フレームレートで変わるため、撮影前に露出を見ながら選びます。
フレームレート別の選び方
- 24fps・30fps:シャッター速度を遅くしたいので、晴天では濃いめ(ND64前後)が必要になりやすい
- 60fps:1/120秒でよいので、ND16〜ND64が目安
- 100fps(スロー):1/200秒でよいので、薄め(ND16前後)で足りることが多い
よくある迷いポイント:「純正の3枚セットと、ND4〜ND32の4枚セットはどっちがいい?」
晴れた日中の撮影が中心なら、濃いめがそろった純正(ND16/64/256)で足ります。曇りや朝夕の撮影が多い人は、ND4・ND8などの薄いフィルターが入ったセットのほうが使いやすい場合があります。「どの時間帯に撮ることが多いか」で選びましょう。
DJI純正NDフィルターセットの内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | DJI Mini 4 Pro NDフィルターセット(ND16/64/256) |
| 内容 | ND16、ND64、ND256の3枚 |
| 重さ | 1枚あたり0.75g |
| 対応機種 | DJI Mini 4 Pro |
| 価格の例 | 5,830円(税込、DJI正規代理店セキドオンラインストア、2026年9月25日確認) |
純正品以外にも、Mini 4 Pro用として販売されているNDフィルターはあります。
純正以外を選ぶときは、対応機種の表記と重さ(ジンバルへの負担)を商品ページで確認してください。
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他の機種のフィルターは使える?
NDフィルターは、カメラのレンズ部分の形に合わせて作られています。
Mini 3 Pro用やMini 5 Pro用など、ほかの機種用のフィルターがMini 4 Proに付けられるとは限りません。対応機種に「Mini 4 Pro」と書かれていない商品は選ばないのが安全です。
Mini 5 Proとの違いはMini 5 Pro vs Mini 4 Pro 比較で解説しています。
NDフィルターの付け方・外し方
- 機体の電源を切った状態で作業します。
- ジンバル(カメラ部分)を指で軽く支え、無理な力がかからないようにします。
- レンズ前面に付いているフィルター(またはカバー)を、商品の説明どおりの方向に回して外します。
- NDフィルターを同じ方向に合わせ、しっかり止まるまで取り付けます。
- 電源を入れ、ジンバルが正常に動くかを確認してから離陸します。
※回す方向や外し方は製品ごとに違う場合があります。付属の説明書を優先してください。
装着後にジンバルの警告が出たときの確認ポイント
NDフィルターを付けたあとにジンバルの動きがおかしい、警告が表示されるといった場合は、次の順に確認します。
- フィルターが最後まで正しく付いているか(斜めに付いていないか)
- 電源を入れる前にジンバルカバー(保護カバー)を外したか
- Mini 4 Pro対応の製品か(重すぎる・形が合わないフィルターではないか)
- 電源を入れ直しても直らない場合は、DJI Flyアプリのジンバル設定からキャリブレーションを試す
それでも改善しない場合は、フィルターを外した状態で正常に動くかを確かめ、DJIサポートに問い合わせてください。
よくある質問
Q. 写真撮影にもNDフィルターは必要ですか?
通常の写真は、速いシャッター速度で撮っても問題ないため、NDフィルターがなくても撮れます。水の流れや車のライトを線のように写す長時間露光を昼間に撮りたいときは、ND256のような濃いフィルターが役立ちます。
Q. PLフィルターとNDフィルターの違いは?
NDフィルターは光の量を全体的に減らします。PLフィルターは、水面やガラスの反射を抑えたり、空の青さを強調したりするものです。両方の機能を持つ「ND/PL」タイプの商品もあります。
Q. NDフィルターを付けたまま暗い場所で飛ばしても大丈夫?
暗い場面でNDフィルターを付けたままだと、映像が暗くなったりノイズが増えたりします。
夕方以降は外すか、薄いフィルターに付け替えましょう。なお、日没後の飛行は航空法の「夜間飛行」に当たり、原則として許可・承認が必要です。
まとめ
- Mini 4 Proは絞りがf/1.7固定なので、晴天の動画にはNDフィルターが必要です。
- 純正セットはND16/64/256。晴天の動画はND16〜ND64、長時間露光はND256が目安です。
- フレームレートが低いほど濃いフィルターが必要になります。
- 購入時は対応機種がMini 4 Proかを必ず確認しましょう。
撮影モードや色設定はDJI Mini 4 Proの空撮設定ガイド、セットで買うか迷っている方はFly More Comboの選び方もご覧ください。
参照元一覧
- DJI公式「DJI Mini 4 Pro 仕様」(絞り・動画解像度とフレームレート・ISO範囲・カラーモード)
- セキドオンラインストア(DJI正規代理店)「DJI Mini 4 Pro NDフィルターセット(ND 16/64/256)」
- 国土交通省「無人航空機の飛行ルール」(夜間飛行)

