【2026年版】ドローンの安全な飛ばし方|飛行前チェックリスト、法律で決まっている義務と風速5m/sの目安

ドローンを安全に飛ばすためのルールには、法律で決まっている義務と、国土交通省の標準マニュアルやメーカーの取扱説明書にある守るべき目安があります。この2つを分けて、飛ばす前・飛ばしている間・事故が起きたときに確認することを整理しました。

 

飛ばす前のチェックリスト

確認すること 根拠
飛ばす場所が禁止エリア(空港周辺・150m以上・DID・重要施設の周辺など)に当たらないか、当たるなら許可・承認があるか 航空法・小型無人機等飛行禁止法
機体登録・登録記号の表示・リモートIDが済んでいるか(100g以上) 航空法
気象:安全に飛べる天候か(風・雨・視程) 航空法(飛行前確認の義務)
機体:損傷や故障がないか。プロペラ・フレームのゆがみ、ネジのゆるみはないか 航空法(飛行前確認の義務)・標準マニュアル
バッテリー:機体・送信機とも充電が十分か 航空法(飛行前確認の義務)
アルコールなどを摂取していないか 航空法(飲酒時の飛行禁止)
特定飛行なら、飛行計画を通報したか 航空法
土地の所有者・管理者、条例のルールを確認したか 民法・条例

飛ばす場所の確認手順はドローンの飛行禁止区域と飛ばせる場所の調べ方で解説しています。

 

法律で決まっている「どんな飛行でも守るルール」

次のルールは、許可・承認が不要な飛行でも守る義務があります。

  • 飲酒時の飛行禁止:アルコールや薬物の影響がある状態で飛ばさない
  • 飛行前確認:気象、機体の損傷・故障、バッテリーの充電を確認する
  • 衝突予防:航空機や他のドローンを確認したら、飛行を避けるなど衝突を防ぐ
  • 迷惑な飛ばし方の禁止:不必要に騒音を出したり、急降下させたりしない
違反 罰則
飲酒時の飛行 1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金
飛行前確認をしない 50万円以下の罰金
衝突予防の違反 50万円以下の罰金

※罰則は行政書士法人の罰則一覧(2026年7月版)で照合しています。最終確認は条文で行ってください。

 

風の目安

国土交通省の航空局標準マニュアルには、「風速5m/s以上の状態では飛行させない」と書かれています(許可・承認の申請で標準マニュアルを使う場合は、この基準に従います)。雨の中や、霧・雲で視界が十分にとれないときも飛ばさないこととされています。

  • 地上で風が弱くても、上空では風が強くなることがあります。離陸後にホバリングして機体が流されないか確認しましょう。
  • 機体ごとの耐風性能は、メーカーの公式スペックで確認できます。スペックの値は上限の目安で、その風で安全に飛べるという意味ではありません。

よくある迷いポイント:「許可が要らない場所なら、風の基準は関係ない?」

「5m/s」は標準マニュアルの基準ですが、航空法の飛行前確認の義務(安全に飛べる気象か確認する)は、どんな飛行にもかかります。許可が不要な場所でも、風が強い日は飛ばさない判断が大切です。

 

バッテリーの扱い

  • 飛行前に、機体と送信機の充電が十分か確認する(航空法の飛行前確認)
  • 残量が少なくなったら、余裕を持って戻す。何%で戻すかは、飛行距離・風・機体のメーカーの推奨に合わせて決めておく
  • 寒い日はバッテリーの性能が落ちやすいので、取扱説明書の温度の条件に従う
  • 膨らみや傷のあるバッテリーは使わない。保管・廃棄は取扱説明書に従う

 

飛ばしている間に気をつけること

  • 人や建物・車から30m以上離す(30m未満は承認が必要)
  • 機体を目で見ながら飛ばす(モニターだけを見る飛行は目視外飛行として承認が必要)
  • 電波が途切れたときの動き(自動帰還の高さなど)を、飛行前に設定・確認しておく
  • ヘリコプターなどの音が聞こえたら、高度を下げて着陸を検討する

 

事故が起きたら

人がけがをした、物を壊したなどの事故が起きたときは、けが人の救護を最優先し、国土交通省への報告が必要です。報告は原則としてDIPS2.0で行います。報告をしなかった場合は、30万円以下の罰金の対象です。

万一に備える保険についてはドローン保険の選び方をご覧ください。

 

まとめ

  • 飲酒禁止・飛行前確認・衝突予防は、どんな飛行でも守る義務です。
  • 風は5m/s以上なら飛ばさない(標準マニュアル)。雨・視界不良も中止。
  • 事故が起きたら救護を最優先し、国に報告します。

はじめての方はドローンの始め方|初心者の5ステップもあわせてどうぞ。

 

参照元一覧

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