
ドローンの国家資格(無人航空機操縦者技能証明)の学科試験は、独学でも受けられます。この記事では、試験の仕組みと出題範囲(教則)を指定試験機関と国土交通省の情報で整理し、独学での進め方をまとめます。
2026年7月14日から、学科試験は教則の第5版から出題されています。古い版の教材を使っている場合は、変わった部分を確認してください。
この記事の結論
- 二等の学科試験は50問・30分、三肢択一のCBT方式で、合格基準は正答率80%程度です(一等は70問・75分・90%程度)。
- 出題範囲は、国土交通省の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」第5版です。
- 独学の中心は教則です。問題集は、第5版に対応しているかを確認して選びます。
- 受験の前に、DIPS2.0で技能証明申請者番号を取っておく必要があります。
学科試験の概要
| 項目 | 二等 | 一等 |
|---|---|---|
| 形式 | CBT方式(パソコンで解答)、三肢択一 | |
| 問題数 | 50問 | 70問 |
| 試験時間 | 30分 | 75分 |
| 合格基準 | 正答率80%程度 | 正答率90%程度 |
| 手数料 | 8,800円 | 9,900円 |
| 受験資格 | 16歳以上(受験を停止されていないこと) | |
| 合格の有効期間 | 学科試験合格証明番号の発行日から2年間 | |
出典:指定試験機関「無人航空機操縦士試験案内サイト」(2026年10月23日確認)。合格基準は、試験の開始時に設定された水準で、問題を改定したあとも同じ程度になるよう調整されると案内されています。
出題範囲:教則の第5版
学科試験は、国土交通省の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」に準拠しています。第5版は2026年7月7日に公布され、2026年7月14日から第5版の内容で出題されています。
| 出題科目 | 教則の主な章 |
|---|---|
| 無人航空機に関する規則 | 3章(航空法全般、航空法以外の法令等) |
| 無人航空機のシステム | 4章(機体の特徴、飛行原理と飛行性能、機体の構成、整備・点検など) |
| 無人航空機の操縦者及び運航体制 | 5章(行動規範、操縦知識、操縦者のパフォーマンス、CRMなど) |
| 運航上のリスク管理 | 6章(リスク評価、気象、機体の種類・飛行の方法ごとのリスク) |
一等では、飛行性能の計算や、カテゴリーⅢ飛行のリスク評価なども加わります。
第5版で変わった主な点
- 保険の付保範囲が広がったことの反映
- 工業専用地域は人口集中地区(DID)の規制の対象外であることの追記
- 要件を満たす農薬などの空中散布では、承認の手続きが不要であることの追記
- 技能証明の更新申請期間の見直し
- 小型無人機等飛行禁止法の改正(重要施設の周辺おおむね1,000mなど)の反映
出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則」第5版の改訂履歴
法令の変更点は、このサイトのドローンの規制まとめ、許可・承認・通報の違い、飛行禁止区域と調べ方でも解説しています。
よくある迷いポイント:「前に買った問題集はまだ使える?」
2026年7月14日からは第5版の内容で出題されています。第4版以前の問題集でも基本的な部分は役立ちますが、上の5つの変更点や、2025年12月の民間資格の扱いの変更など、新しいルールの部分は答えが変わっている可能性があります。表紙や前書きで、対応している教則の版を確認してください。
独学での進め方
- 教則を通して読む:最初は全体の流れをつかむことを優先します。3章(規則)には、距離・重量・期限などの数字がたくさん出てきます。
- 問題を解いて、間違えた部分を教則で読み直す:第5版に対応した問題集や練習問題を使います。
- 数字を表にまとめる:100g、150m、30m、25kg、10開庁日前、有効期間3年など、似た数字を1枚の表にまとめると混同しにくくなります。
- 時間を計って解く:二等は50問を30分で解くため、1問あたり36秒です。本番と同じ時間で練習しておきます。
勉強時間の目安は、人によって差が大きく、公的な目安も示されていないため、この記事では載せていません。
申し込みの流れ
- DIPS2.0で技能証明申請者番号を取得する(DIPS2.0のログイン方法)
- 指定試験機関の試験申込システムでアカウントを作る
- 試験申込システムから、学科試験の予約をする
申請者番号とアカウントは、どちらも1人1つです。
実地試験と身体検査
学科試験に合格したあとは、実地試験と身体検査があります。登録講習機関(ドローンスクール)で講習を修了すると、実地試験が免除されます。独学で実地試験も受けるか、スクールを使うかは、練習できる場所と操縦の経験で決めるのが現実的です。
- 費用の内訳:ドローン免許(国家資格)の費用
- 難易度:ドローン国家資格の難易度
- スクールの比べ方:ドローンスクールの費用相場と選び方
- 会社員の助成金・給付金:補助金・助成金ガイド
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よくある質問
Q. 学科試験に落ちたら、すぐにまた受けられますか?
再受験の条件は、指定試験機関の試験案内とお問い合わせ(FAQ)で確認してください。受け直すたびに手数料がかかります。
Q. 学科に合格したら、いつまでに実地試験を受ければいいですか?
学科試験合格証明番号の有効期間は、発行日から2年間です。その間に実地試験(または講習の修了)と身体検査を済ませて、技能証明の申請をします。
参照元一覧
- 無人航空機操縦士試験案内サイト(指定試験機関)「学科試験」
- 無人航空機操縦士試験案内サイト「受験資格」
- 無人航空機操縦士試験案内サイト「技能証明試験の種別・手数料」
- 国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則」第5版(令和8年7月7日公布、7月14日適用)
- 国土交通省「無人航空機操縦者技能証明等」
- 国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」(実地試験の免除・有効期間)


